「4人でいるのは小学生の時と同じだけど、
あのまま成長したのと今では、きっと違ったと思うよ。

遠回りしたって思うかもしれないけど、
無駄なんかじゃないよ」



「美音……」



「だから、いいよ。
4人でいっぱい話そう?

思い出話でも、なんでも。

だってあたしたち、幼なじみってやつでしょ?」




美音の言葉に、悠里くんが照れくさそうに笑った。




「まぁ凛とは“恋人”だけどな」



「惚気んな」



「いてっ!!
すね蹴んな!!」




美音と悠里くんのやりとりを、



私と真白くんは微笑ましく見ていた。