「近付くだけなら、浜崎くんと付き合う必要ないよね?
友達でいいわけだし…。
それに、
杉浦さんは、本当に浜崎くんのことが大好きで仕方ないって顔してるから、
悠里くんのことなんて、眼中にないと思う」
そこまで言ったら、黙って聞いていた杉浦さんが「よ、吉川さん!」と私の肩を叩いた。
「どうしたの、杉浦さん?」
「わ、わたし、
圭のこと大好きで仕方ないって顔…してる?」
「うん、してるよ?
浜崎くんといる時、他の人といる時と全然顔違うもん」
変なこと言ってるかな?と聞き返したら
杉浦さんの顔がぶわっ!と真っ赤に染まった。
「えっ…す、杉浦さ「吉川さんちょっと!」
真っ赤になった顔を隠すように、
杉浦さんが俯きながら、私の手を引っ張ってスタスタと足早にその場を離れる。
後ろでマミさんがなんか怒ってたけど、杉浦さんはそんなこと気にせず歩を進め、
空き教室に入ってバタンと扉を閉めた。



