頭の上からふってくる声は、とっても嬉しそうで。



恥ずかしかったけど、それ以上に



私も、嬉しくなった。



思わずにやけていると、悠里くんが抱きしめていた腕をほどき、気まずそうに距離をとった。




「…つか、こんなとこで抱きしめたりしてごめん。
まだ、学校の近くだった」



「あっ…ううん!私こそ!
そんなこと気にもしてなくてごめんなさい…!」



「……じゃあ、帰ろっか」




そう言って差し出された手を、しっかりと握った。




「うん!」




笑顔でうなずいて、悠里くんの隣に並んで歩きはじめた。