矢代くんの本気の恋




でも怒ってる感じだったし、



もし家まで押し掛けたら嫌がられるかな…?










* * *



美音たちと一緒に、ドーナツ屋にやって来た。



美音が自分の好きなものを頼むと、真白くんもそれに続く。



ぼーっとそれを見ていると、真白くんが私の方を見た。




「凛は?」




財布を片手にそう聞いてくるから、



ホントに真白くんの奢りなんだ、と思った。




「いいよ。自分で買う」



「遠慮してる?
いいよ、3つでも4つでも…」



「ううん。大丈夫」




……悠里くんへのお礼、



真白くんに払わせるんじゃ、意味ないし。



それなら、自分の分も自分で買う。