矢代くんの本気の恋




教室に戻るとき、



なんだかずっともやもやして、辞書をぎゅっと抱きしめていた。





朝は普通に話しかけてくれた悠里くんだったけど、



教室に戻ると、浜崎くんの席の近くに行っていて、



友達と楽しそうに話していた。



……やっぱり、



私とはただの友達で、



悠里くんの中で、他の男の子たちと変わらないってことなのかな…。



悠里くんが、私のこと好きじゃなくて、



友達だとしか思ってないとしても。



はぐらかされるより、キッパリふってほしいのに…。



ちゃんと悠里くんの口から聞きたいよ。



フラれるってわかってるのに、期待してる自分が嫌だ。



ただ待つっていうのも、苦しいものだな…。