矢代くんの本気の恋




待っててって言われたんだから、



私も、不自然にならないようにしよう!










ホームルームが終わって、一限の準備をする。



カバンからノートを取り出しているときに、ふとあることを思い出した。



そういえば、今日辞書が必要だったような…!



まずい、忘れちゃった…!



美音か真白くん、持ってないかな?



急いでC組に向かうと、C組の入り口に派手めの女の子たちが集まっていた。



……邪魔にならないように、早く用事済ませちゃおう。



廊下から教室を覗くと、美音が私に気付いてくれてこっちに来てくれた。




「凛、どしたの?」



「辞書、持ってる?」



「辞書?あるよ」



待ってて、と言ってロッカーに辞書を取りに行く美音。



ありがとう〜!と心の中でめちゃくちゃ叫びながら美音を待っていると




「絶対泊まりでしょ〜」



「鎖骨のとこの絆創膏も怪しくない?」




派手な女の子グループの話が聞こえて、その内容が気になってしまった。