矢代くんの本気の恋




ぐいっと水を飲んで、ふぅ、と息をはいたら



少し、気持ち悪かったのも治まってきた。




「もう大丈夫!
帰ろう」



「お、おぉ…」




悠里くんはちょっとうろたえてたけど、



すぐにまた自転車を発進させた。









「ねぇ、悠里くん」



「ん?」



「……なんでもない」



「なんだよそれ」




悠里くんの背中に身を預けてると



もうなんか、今にも悠里くんへの気持ちが溢れ出しそうなのに



でもやっぱり、言葉にしたら取り返しがつかなくなるのが怖くて、上手く言えない。