矢代くんの本気の恋




「さっきより、顔色よくなったな」




ちょっと、離れただけなのに



そんなの、気付く?




「あんまり、変わってないと思うけど…」



「うん、実はそんなにわかんない」



「えぇ!」



「こう言ったら、笑ってくれるかと思って」




にっ、と歯を見せる悠里くんにつられて



私も頰が緩んだ。




「でも、朝より元気そうに見えるのはほんと」



「そりゃいっぱい寝たから…」



「いや、そうじゃなくて」




悠里くんの手が私の頭にのっかると、



親指で私の眉間をグリグリと押してくる。




「え、なに、いたい…」



「朝は、ここにシワよってたから」