「風がきもちーな」
学校を出てしばらくすると、悠里くんが突然口を開いた。
…それに上手く返せればよかったんだけど。
「……気持ち悪い…」
「えっ、大丈夫か?」
悠里くんにくっついてるのがとんでもなく心臓に悪くて、
心拍数が上がるし、上手く息が出来なくて頭がくらくらしてきた…。
「悪い、運転下手だったかな…。
ちょっと休憩するか?」
下手なんかじゃないのに。私に気を遣ってなのか、スピードは控えめにしてくれてた。
私が全部悪いのに、
どうして悠里くんは…
「なんで、そんなに優しいの…」
「え、いや、優しくないだろ。
凛が体調悪いのわかってて気遣いが足りなかったんだから」
だから、そういうとこが優しいんだよ…。
緊張で心臓バクバクで
自分が悪いのに気を遣わせちゃうような女だよ?
絶対、迷惑なはずなのに…。



