「一回フラれてるって、
どういうこと?」
告白したわけではないけれど、
前に、今の彼女と別れても私とは付き合わないって言われたことを話すと
真白くんは「あー…」と、なにか納得したように呟いた。
「まぁそれは、ちょっと前の話でしょ。
今は気持ち変わってると思うよ(たぶん俺に気を遣ってだと思うし)」
「そうかな…
またフラれちゃったら、美音に慰めてもらおうかな」
へへ、と笑うと、
真白くんが急に椅子から立ち上がって、ふっと笑った。
「じゃあ俺も、美音に傷癒してもらお」
「じゃあ俺戻るね」と言って、真白くんは私に背を向けた。
真白くん…
「ありがとう」
真白くんは背を向けたまま、
「お礼なんて言われることしてないよ」って呟いて保健室を出て行った。
……呟いた声は、少しだけ震えていた気がした。



