そう言って私を見つめる真白くんの瞳は
今まで見たことのないくらい力強くて、
『男の人』って感じがした。
「じゃあもういいや。
優しくするとか、そういうのもうやめる」
「え…?」
「俺、本当は結構あーいうの苦手なんだよね。
カバン持ってあげたり、奢ったりするの。
あ、だからって嫌だったわけじゃないよ?凛が喜んでくれるかなって考えると苦じゃなかったって意味だから」
「…」
「好きな人には、いい人に見られたくて頑張ってたけど
それでも振り向いてもらえないってことは、どんな俺でもダメってことだよね」
「ごめ…」
「もう、また。
やめてよ、謝るの。
それ言われる度に、悠里がすんごいイイ男だって言われてるみたいだ」
「悠里くんは"イイ男"だよ…?」
「……なに、べた褒めかー」



