矢代くんの本気の恋




視線をそらすことなく、ずっと見つめ合ったまま、



真白くんは目を細めた。




「……なんだ、気付いてたんだ」



「今朝……なんだけど」



「今朝って。
俺が告白してすぐなのかと思ってたのに意外と遅かったんだね」




くす、と笑う真白くんが、視線を下に落とし、



くしゃっと自分の髪を乱した。




「もっと早くに伝えてたら、
変わってたのかな」




自嘲気味に笑う真白くんを見て、私は思わず真白くんの手を掴んだ。




「それは、違うと思う……。ごめん。
たぶんもっと早く真白くんの気持ちを知っても
いつかは悠里くんが好きだって気付いてたと思う」