「そうそう。
それで男の子に突き飛ばされて、凛が転んじゃって。
悠里がキレて、その男の子たちを追い払ったんだけど」
「そうだったっけ……?」
たぶんあの時は
コケて怪我したとこが痛かったんだけど、男の子たちの前で泣かないようにって必死に我慢してて
その後のことは、あんまり記憶にない……。
「怪我した凛を、悠里がおぶって家まで送ったんだ」
「……?」
「その時に言ってたんだよ、
『悠里くんは私を守ってくれる騎士様みたい!』って」
「……全然覚えてない」
「だと思う。
昔のこと全然引きずったりしないもんな、凛って。
悠里はその日から、
自分が凛の一番近くにいるって証明するために、
“凛”って呼び始めたんだよ」
「そう、なの?」



