「真白くん、どうして……」



「さっき悠里とすれ違って……教えてもらった。
熱あるの?」



「あ、いや……
熱はないと思……」




最後まで言う前に、



真白くんの右手が私の額にあてられて、左手で自分の額を触っていた。




「……うん、熱はないっぽいね。
悠里は熱ありそうって言ってたけど」



「悠里くんの気のせいだと思う…」



「そう……。
ならいいけど、
熱じゃなくて、どっか具合悪い?」




真白くんは壁にたてかかっていたパイプ椅子を持ってきて、ベッドの脇に座った。



……普通に、話してる。