誰だろう?と思って振り返ると 頬に人差し指がむにゅ、と押し当てられた。 「む…?」 「ぷっ、アホづら」 ははっ、と笑うと、 「おはよ」と私の頭をぽん、と叩いた。 「朝から悠里くんがイタズラする…」 頬を抑えてムッと唇を尖らせると 悠里くんはごめんごめんと言いながら笑った。 ……絶対悪いと思ってないよね。 「あれ そういえば今日は一人か? 美音と真白が見当たらない…」 「あ、さっきまで美音と一緒だったんだけど…」