駅に向かって歩きながら、美音の話をきく。




「告白されたでしょ。真白に」



「えっ、
なんでわかるの?」



「別れる前の雰囲気でね。
ほんとは中学の時から、いつコクるんだろってずっと思ってたけどね」




遅いくらいだよ、と言いながら、美音は道端の小石を蹴った。




「……で、
凛から真白を好きじゃないって聞いてしまったおかげで、
きっと今ごろ凛はものっすごい困ってるかもって、
金曜日の夜ずっと電話待ってたんだよ」



「え、あ、
あの日はなんか何も考えられなくて……」



「土曜日も電話待ってたんだけどな?」



「え、ごめん!
……実は、その日は悠里くんに相談してまして……」



「えーー!!そうなの!?
あたしって悠里以下!?」