悠里くんと二人で掃除を終わらせて、教室に戻る。



掃除をしている間も、教室に戻っている間も、



悠里くんは、全く口を開かなかった。



……もしかして、怒ってる?



中学の頃から



悠里くんが何を考えてるのか、全然わからないよ…。










教室に入ると



悠里くんが一瞬で女の子に囲まれた。




「悠里~どこ行ってたの?」



「掃除」



「え~!?
いつもしてないじゃん!」



「たまにはやらないと」




あぁ、なんだ。



たまには、ね……。



今日掃除に来たのは、気まぐれだったってことか。