なんだよ、自分勝手って。
俺だって…
「俺だって…
ずっとお前になりたかった」
いつも優しくて、理想の男で。
『王子様』でいられるお前が。
いつだって俺は羨ましくて。
俺がそうなれないことが、悔しくて。
「……離れても、
俺の目がどれだけ、お前らを追いかけてたか…」
俺が『凛の王子様』になれないから
何か特別になりたくて
『凛』
俺の、小さな対抗心だったのに
特別だった呼び方も
いつの間にか、俺だけのものじゃなくなってた。
いつだって
嫉妬してたのは、俺の方。
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