そりゃ、真白と美音の前では絡んでなかったしな…。




「いつの間にか、美音まで普通に話してるし、
……なんでまた関わろうと思ったの?」



「……気分」



「……は、なんだよそれ。

悠里は“気分”で
勝手に離れて、いっぱい泣かせたくせに、
また……同じことするつもりなのかよ」




……泣かせた?




「泣かせたって、なんの話…」



「中学の時。
悠里が何も言わずに離れて、
凛、すごく泣いてた」



「……え…」



「当たり前だろ。
好きな人が、いきなり話してくれなくなる……
悲しいに決まってるじゃん」




……は?




「好きな人、って……
それはお前…」




お前だろって言おうとして、凛の言葉を思い出す。



『美音が真白くんに向けてる『好き』とは違う』



じゃあ…凛の好きな人って。