じっと俺から視線を外さない真白。
あぁ、もう。逃がさないって言われてんじゃんこれ。
無駄に整った顔のせいで、目力ハンパねぇっつの。
「……で、
何の用だよ」
普段、ここまで敵対心むき出しって顔をしない真白だから
どうにも直視出来なくて、視線をそらす。
「歩きながら話そう」
そこの公園まで行こうか、と俺の前を歩き始める真白。
……なに、言われんのかな。
凛のことだろうけど……なぜ俺に?
「悠里さ、
いつから凛とまた話すようになってたの?」
前を歩く真白は、俺に背を向けたまま、
少し低いトーンで言う。
「……いつって、
結構前…かも」
「は、マジ?
全然知らなかったな、俺」



