今頃、凛はどうしてるだろう。



俺が口を出したことで、余計に悩んでるだろうか?



難しく考えずに、自分のしたいようにすればいい。



……俺も、そう決めた。







「悠里さーん!」



「……あ?
なんだ、タカか」




歩いている俺に声をかけてきたのは、



この間、凛にちょっかいをかけた、赤髪ヤンキーの高弘(たかひろ)。



近所に住んでて、なんか知らねーけど俺になついてる。




「なんだってなんすか!
……って、あの女の子一緒じゃないんですか?」




あの女の子、って。



……おいおい。コイツまさか…。




「……てめっ」



「ぎゃっ!!なんすか!!
いきなりゲンコツしないでくださいよ!!」



「ケーキ寄越したのも、
最初から凛を連れてこさせるためか?」



「……え゛っ
バレちゃいました?」




バレちゃいました?じゃねーよコイツは…。