そうだよね…
真白くんに、なんて言えばいいんだろう…
「凛が真白を好きじゃないなら、好きじゃないって言えばいいけど…
今は好きじゃなくても、
いずれ好きになるかもしれないなら早く返事を出すのは…まずいのか？」
「……う～
わかんないよ～…」
頭を抱えると、
悠里くんの大きな手が私の頭に乗っかった。
「まぁでも答えを出すためには、
凛が自分の気持ちに正直になることが一番大事なんだよ」
「……正直？」
「凛は真白と付き合うってこと考えたことないから頷けないんだろうけど、
真白を傷付けたくないから首も振れないんだろ。
だから『はい』でも『いいえ』でもない答え探してんだろうけど、
そんな答え、どこにもねーよ。
だから真白を傷付けるとか、そんな余計なこと考えんな。
自分がどうしたいか、今はそれだけでいいだろ？」
『凛はバカなんだから』なんて、最後に余計な言葉を言って
悠里くんは私の髪ぐしゃぐしゃにした。
