矢代くんの本気の恋




悠里くんは小さくうなずくと



お邪魔します、と言ってうちに入った。



急いで一階におりて、リビングに案内し、



ふたりでリビングのソファに座った。




「……悪い。
俺が勝手に来たのに、気ぃ遣わせちゃって…」



「ううん、大丈夫だよ。
せっかく来たんだから、ゆっくりしていって」




今日はお母さんは近所の人と出かけてるし、



お父さんも仕事でいない。



一人になりたかったけど……



うちに悠里くんがいると思うと、なんだかホッとする。




「……てか、なんか用事があったんじゃないのか?
やっぱ俺帰ろうか?」



「えっ……あぁー…」




さっき、ラインで断ったから…。



用事…じゃないし、



悠里くんが来なかったら、もっと色々考えちゃってたかも。



気を紛らわすことが出来て、少し、楽かもしれない。




「用事はないよ。
ちょっと、一人になりたかっただけだから…」