「……荷物、持つよ」 「あ……ううん。大丈夫」 ぎゅ、とリュックの紐を握る。 真白くんに、甘えちゃダメだ。 私が真白くんに甘えるから、美音や悠里くんに誤解されてしまったのかもしれない。 ……それに 『あたし、真白のことが好きなんだ』 美音の気持ちを知っていながら、真白くんに甘えるわけには……。 「……ねぇ、凛」 「……うん」 「……俺のこと、嫌い?」 私の少し前を歩く真白くんが ずっと前を見たまま、小さく呟いた。