矢代くんの本気の恋










3人でいつもと同じ帰り道を歩く。



今歩いてるときも、電車に乗っているときも、



真白くんは、全然私たちと目を合わせようとしなかった。









「じゃあ、ここで。
凛、気を付けてね」



「うん」




いつも3人別れるところで、



美音に手を振る。



真白くんにも声をかけようとしたとき。




「……凛、送るよ。
少し話がしたい」



「え……」



「俺に送られるのは、嫌?」




眉を下げ、首を傾げる真白くん。



嫌……なわけじゃない。けど……



チラッと美音の方を見ると、



美音は悲しそうに笑って、うなずいた。




「いいよ、話があるなら仕方ないし!
じゃあ、あたしは帰るね!」




手を振ると美音は走り出して、



その背中は、あっという間に遠くなっていた。