矢代くんの本気の恋








* * *





………………



……全っ然眠れなかった。



もうサービスエリアに着いたっつーのに、俺は凛が気になって全く眠れねーし、



なのに隣の凛はサービスエリアに着いても起きる気配ねーし……。



なんなの、マジで。



凛は俺のことなんとも思ってないからこーいうこと出来んだよな?



……まぁ、凛ってそういう子か。




「どうすりゃいいんだよ……」



「あら、矢代くんおりたいの?」




ちょうどバスをおりるところだった杉浦が、俺の隣を見てクスッと笑った。




「ほんとに可愛い顔して寝てるわね」



「そ、そうか?」



「そんなに矢代くんの隣は安心するのかしら」




ふふ、と笑うと杉浦はバスをおりていった。



……っておい!助けてくれるんじゃないのかよ!!