せっかく話してくれてるのに、何も知らないのが申し訳なくて



しゅん、と肩を落とした。




「そうだったね。
凛や真白は知らない話だもんね」




とりあえず悠里のことから話すよ、と言って美音は息を吸った。




「中1の時、悠里があたしたちから離れたでしょ?
その理由をさ、あたし中3ん時に聞いてたんだ」



「え?」




美音と悠里くんが同じクラスだったときだよね。



たしか、



悠里くんとは壁を感じるって言ってたよね…?



あんまり話してないと思ってたのに…。




「悠里はさ、
凛と真白の背中を押すために、離れたんだって」



「……はい?」




な、なぜそこで私が…?




「凛と真白が、
お互いに好きあっているのに、
自分がいるから、二人が全然くっつかないんじゃないか。
だから俺は離れた。次は美音が覚悟決めたら?って」



「……はい?」



「またわからないことあった?」



「あの……
私と真白くんが好きあっている…とは」