すぐ戻ると言われてから10分くらい経った。



やっぱり嘘をつかれたのかなぁ…?



不安になっていたら、



すぐ近くでガサッとビニール袋の音がした。




「……え?」



「凛、たこ焼き好きでしょ?
買ってきた」




はぁはぁ、と息を切らしながら、



美音はたこ焼きの入っている袋を私に差し出していた。




「え……くれるの?」



「一人で食べないでよ!?
一緒に食べるの!」



「……うん!」




美音が、一緒に食べると言ってくれた。



その言葉に、自然と笑顔がこぼれた。