バスをおりると、他のクラスの人もバスからおりてきていた。



その中に、美音の姿も。



美音は真白くんと一緒じゃなくて、一人だった。




「美音…」



「まだ仲直りしてねーんだ?」



「うん……。
なんか、避けられてるっぽくて」



「……ふーん」





カーディガンのポケットに手を突っ込んで、目を細める悠里くん。



……悠里くんも、なんか変?




「悠里くん、
美音のこと気になるの?」



「あ、……まぁ、気になるでしょ。
だってこうなってるの、俺のせいらしいし」