悠里くんがフイッと顔を背ける。
早くおりるぞ、と言われたので、
荷物を持ってバスをおりた。
「おはよう吉川さん」
バスをおりると、ポンと肩をたたかれた。
「寝顔とても可愛かったよ。
あと、とても微笑ましかった」
私の肩を叩いたのは杉浦さんで、
ふふふ、と笑うと浜崎くんのいる方へ歩いていった。
…………?
微笑ましかった、とは?
「微笑ましかったって、なんだろう?」
首を傾げて悠里くんに聞いてみても。
「…………知らね」
私から視線をはずしてそう言われた。
……なんか、変な間があった気が…?
気のせいかな…。