* * *






「り……ん。凛。
おーい起きてっか」



「……ん…」



「着いたぞ」




パチパチと瞬きをして、私の顔を覗き込んでいる悠里くんをハッキリとらえた。




「……着いた…?




…………ハッ!
私そんなに寝てたの!?」



「おー。ぐっすり」




え~マジか!!



杉浦さんが隣だったら眠れなかったのに、



悠里くんが隣になったら目的地まで寝ちゃうなんて…!



しかも起こされるまで起きないなんて…!




「ご、ごめんなさい…!」



「……謝んなくていいし」