「それは、どういう…」
「矢代くんが気になってるんじゃないの?って意味」
「気になって…?」
そりゃあ、気になってるよ。
中学で、関わらなくなってしまってからずっと…。
「……うーん…全然わかんない!」
「吉川さんって、
矢代くんの言ってた通り、おバカさんだったのね」
杉浦さんには哀れみを込めた目で見られてしまった。
……悠里くん、杉浦さんに私のことバカって言ってたのか…。
真白くんにも言われたし、たしかにバカなんだけど…。
「まぁ、気付けるといいけど」
杉浦さんは面白そうに笑うと、窓の外を眺めた。



