後ろの席をチラッと見て、未だにタオルで顔を隠して寝ている悠里くんを確認して、



杉浦さんに耳打ちした。




「悠里くん…なんだけど」



「あら、意外」



「あ、で、でもね!
真白くんは女の子と絡んだりとかあんまりしてないから気にしたことないだけだと思うし、
悠里くんはあの…いろんな女の子と…その」




その続きを言おうとして、かぁ…っと顔が赤くなる。



それを見た杉浦さんが、『なるほど』と呟いた。




「矢代くんは、女の子たちとエッチなことをしていると」



「……あ、う…そう、なんだけど…!
その…軽い気持ちなのかなとか、考えるとなんか…
モヤモヤっていうか…
自分でも、よくわかんなくて…」



「そう?
もうだいたい答え出てるのに」




……え?