「無理ソーか?金貰えねーカ?」


重さでよろけそうになりながら、青年は前を歩く男に問う。


「んー?大丈夫だってぇ」


新しいロリポップの包み紙を口で器用に破き、男は振り返って笑顔を見せた。




「『黒猫団』のボスであるこの小薗江(おそのえ)様に無理とか出来ないとか、そういうのねーからっ♪」