転校生?
私が?
何の事?
「は?真吹から聞いてませんか?貴女は今日から、転校生としてこの学校に通い、学校にいる間時流様をお守りする仕事をするんですよ?」
「きっ、聞いてません!なんですかそれ!」
初耳なんですけど!!
もしかして、真吹さんが用意してくれたこの服が改造した制服みたいなデザインなのは、その為……?!
「チッ、あのメイドモドキオバサン……いえ、何でもないです」
「……」
さすがの蝶野さんも、こればかりは口が悪くなる。
それにしても真吹さん、こんな重要事項言わないなんて……
てっきり、時流様が教室に行くまでだけの護衛で、終わったらすぐ帰るのかと思ってたのに。
頭の中にテヘペロする真吹さんが浮かぶ。
本当に、よく分からない人……
「ま、まぁ、生徒に紛れて護衛する事が最重要ですので。貴女の事は先生方に伝えておいてあります。勉学の方は無理について行かなくて大丈夫ですので、ご心配なさらず」

