はあぁあぁあああーーーっっ……!!
や、やっと終わった……
俺は頭からダイブするようにベッドに入る。
飛び込み前転のように、くるりと一回転して枕の上に足を投げ出した。
大の字になって天井を仰ぐ。
普段ならこんな幼稚な事はしないが、こうでもしないといろんな意味で温まった頭を冷ませられなかった。
触れたのは腕や背中だけなのに、妙に柔らかくて、細くて、途中から訳が分からなくなった。
くそっ、唐沢財閥の跡取り息子として、なんたる事を……
もし俺が一般庶民だったら、罪に問われてたかもしれない。
もう、忘れよう!忘れるんだ!
市木には少し大きかったが真吹の寝巻きを着せたし、髪も乾かして梳かしたし、別の寝室に寝かせたし、もう心配する事は何も無い!!
後は蝶野と真吹が帰るのを待ちながら寝るだけだ!!
毛布かけて、早く寝て……
毛布を頭までひっ被ると、一つ思い出した。