ということは、つまり……
「畜生、はめられたあぁーー!!」
俺は頭を抱えて叫ぶ。
広い浴室にエコーのように自分の声が響いた。
全部あいつの計算だったのか?!
はっ、もしかして蝶野も共犯なのか?!
頭の中で悪魔の角と尻尾が生えた真吹と蝶野がクスクスと笑う。
くそっ、給料減らしてやる……!
「時流様?どうなさいました?」
「こっち向くな!前見てろ!」
「……?はい」
あー、もー!!
イライラしてる訳では無いが、どうも調子が狂いっぱなしだ。
もう少し女である事を自覚してくれ、市木!
そして俺が健全な男子高校生である事も分かってくれ!
「時流様、これはどのように脱ぐんでしょうか?それからどう洗うんでしょうか?」
そんな事聞くな!!
身体中の血液が高速で循環され、身体がじんじんと熱い。

