くっ、こ、こいつ……
「時流様?」
よく分かってない市木が、俺をじっと見る。
待て待て、今はそんな可愛い顔をしてくれるな。
ぐっと奥歯を噛んでから、厄介な使用人二人を追い出す。
「くそっ、風呂も寝室も俺が用意するから!!さっさと出かけて来い!!」
「承知致しました。結果報告、楽しみにさせていただきます〜w」
蝶野まで真吹のような事を言う。
くそっ、くそっ!
この家、ろくな使用人がいねえ!!
しばらくして、車が二台門の外へ出るのが窓から見えた。
よし、行ったな。
後で戻ってこられても色々面倒だ。
二人が出かけたのを確認してから、俺は市木に声をかける。
「風呂の入れ方、分かるか?」
「?」
「だよな。だろうな。ちょっと来い」

