それからまた私はキョロキョロしながら
歩いては常磐君を探していた



どんっ



よそ見をしていた私は
人にぶつかってしまった


「すみませ……」

見上げた人を見るとすごくチャラそうな
金髪の男の人がいた


なんか嫌な予感しか……


「あぁっ?ぶつかってんじゃねーよ」

「す、すみません…」

「謝って許される問題じゃ……

 って、結構可愛い顔してんじゃ~ん
 俺と回ろうよ?」


へ……?

可愛い顔…?こんな私が…?

じゃなくて!断らなきゃ。




「あ、あのごめんなさい…」

「は?ぶつかってきたあんたに
 断る権利ないだろ、早く来いよっ」


言ってることは最もでございます…

で、でも私には常磐君を探すという
使命があってですね…!


「や、やめ…っ「離してあげれば?」


私の言葉を遮って腕を掴まれる

え、この声は……




「常磐君……」