「あんたみたいな無能に何ができるの?」 毒づくものの、その目は涙でいっぱいになっている。 私が返答に困っていると、東雲くんはしだいに肩を震わせ出して――泣き出した。 「わ、わー!怖かったですよね!気が利いたこと言えなくてすみません!」 肩を掴んで落ち着かせようとすると触らないでと言われるが振り払われることはなく、東雲くんは流れる涙を手で拭い続ける。 確か東雲くんは高校生だったか。 強がってはいるけど、やっぱりまだ子どもなんだよなぁ。