「え?お手洗いとか……?」 周りを見渡すと桃山さんの言う通り東雲くんの姿が見当たらない。 写真のチェックが終わればすぐにまた撮影が再開されるからそんなに時間に余裕はない。 すぐに戻ってくるとは思うけど、一応探しに行った方がいいかな。 「私、ちょっと見てきますね」 「ああ、頼む」 桃山さんがあまりに心配そうにしているものだから、放っておくのは少し心苦しいものがある。 近くにいるスタッフさんに断りを入れて部屋を出て、私は壁の案内に従ってお手洗いを目指すことにした。