『…私が怪我したら、問い詰められる。リスクを増やさないで』
「…てめぇ、分かってねぇな。お前は、俺に助けられる側だろうが。指図してんじゃねぇよ」
『別に、助けなんか求めてない』
「あ?」
『話を持ちかけてきたのはあなたの方。私からじゃない』
「この屁理屈女…」
舛田はイライラを抑えながらも、その目は今にも私を殺そうとする殺意に満ちている。
それでも、彼のお望み通りの情報を打ち込んで渡すと、その怒りはいくらか静まった。
「ッチ、めんどくせぇことしやがる」
「…」
ケータイが仕舞われる。それが終わりの合図だ。
教室戻ろう…。背を向け、準備室のドアに手を伸ばす。
だけど、その手を止めるようにドアに押さえ付けられてしまう。
「待ちなよ。最近、デマばっかり流す悪い子には、お仕置き。しなくちゃね?」
「ッ!?」


