「聞いたことは間違いないから非がねぇなんて、お子ちゃまじゃねぇの?」
『私がどれだけ危険なことをしてるのか、分かってないのはあなたの方だよ』
「それを選択したのはお前だ。違うとは言わせねぇ」
イライラを滲ませる舛田は、もういいとこの話を切り上げる。
「被害は、どれだけ与えた」
『かすり傷』
「ッチ…ふざけんじゃねぇぞ」
蹴り上げられた机は軽く宙に浮いて、床に落ちると音と埃を巻き上げる。
「今日の巡回出るやつは!」
『今日は警戒を強めるって言ったから無理』
「無理か決めんのは俺だ!お前は状況だけ吐けばいいんだよっ!!」
「ッ!?」
突然飛んできた拳に思わず仰け反る。そのまま体制を崩し、倒れた私に舛田は舌打ちする。
短気な人…。その行動が、どれだけリスクを増やすのかもわかっちゃいない。
あの女たちと同じレベルだ…。


