私のご主人様Ⅲ


「聞いたことは間違いないから非がねぇなんて、お子ちゃまじゃねぇの?」

『私がどれだけ危険なことをしてるのか、分かってないのはあなたの方だよ』

「それを選択したのはお前だ。違うとは言わせねぇ」

イライラを滲ませる舛田は、もういいとこの話を切り上げる。

「被害は、どれだけ与えた」

『かすり傷』

「ッチ…ふざけんじゃねぇぞ」

蹴り上げられた机は軽く宙に浮いて、床に落ちると音と埃を巻き上げる。

「今日の巡回出るやつは!」

『今日は警戒を強めるって言ったから無理』

「無理か決めんのは俺だ!お前は状況だけ吐けばいいんだよっ!!」

「ッ!?」

突然飛んできた拳に思わず仰け反る。そのまま体制を崩し、倒れた私に舛田は舌打ちする。

短気な人…。その行動が、どれだけリスクを増やすのかもわかっちゃいない。

あの女たちと同じレベルだ…。