…翌日。

“いつも通り”登校してきた私をクラスメイトは奇異なものを見るかのように見つめ、噂話に余念がなかった。

もちろん声をかけてくる勇者はおらず、静かな時間を過ごす。

「…葉月、具合が悪いなら保健室に行きなさい」

でも、座っているだけでも疲れを感じてしまっている現状、先生の目に留まるのも早かった。

はじめは断っていたけれど、時間が経つごとに自分でも青白い顔をしているのが分かるくらい辛くなっていく。

自分でもきついのが分かって、他の人に気付かれないはずもなく…。

「葉月さん、保健室」

「…」

「行くよ」

麻夏くんに問答無用で保健室につれていかれてしまった。

そんなに青白い顔をしていたのか、保健室の先生も仰天して即行でベッドに寝かされた。