私のご主人様Ⅲ


「っうう…」

「琴音言うまで続ける。悲鳴を上げようが、誰も助けに来ねぇ。言うなら早く言っちまえ」

琴音の瞳が黒ずんでいく。

現実を直視しないようにしようってのか。…させねぇ。

「っあく…」

「逃げさせねぇよ」

髪を鷲掴みにして引き上げる。痛みで我にかえったのか、琴音の瞳に光が戻る。

再び手を動かせば琴音の瞳に影が走る。

逃げさせねぇよう痛みを与えながら徐々に服を脱がしていく。

抵抗するように身をよじる琴音だが、あまりに非力で簡単に押さえ込めた。

「…やだ、やだ、やだ…………」

「…」

「…お坊っちゃま、やめて…」

だが、徐々に痛みは琴音を引き戻さなくなっていく。

俺を見つめながらも、その目は明らかに違う誰かを写し始めている。