飲み干した缶を置き立ち上がる。
ずかずかと彼の元へ歩く。
「何?酔っ払ったの?なんならおんぶして家まで連れて行きましょうか?」
なんて言いながら私の目線に合わせてくる彼の首に手を回し唇を奪う。
何があったのか分かってない顔をした彼。
私の肩を掴もうとした彼の手をもう一度ひきもう一回唇をつける。
私にだってこれぐらいできる
最後に動揺した圭さんの顔を見れて私は少し嬉しくなった。
唇を離すと
「今度はやっぱり酔ってんじゃん、もしかしてキス魔?」
って笑って聞いてくる。
その言葉を聞いた時、そんなに相手にされてなかったのって悲しくなった目が熱くなった。
涙が出そう。
駄目だ
今 涙をだしちゃ。
そう思っても止まらなかった。