眠たい王女様は夢うつつに現実をみるⅡ





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「……るい?」


葵の言葉にぐっと、現実に引き戻された。


「…っと…なに?」


「だからさ……」



私が当然のように隣に立っているけど、


私の隣にいる人は、真っ白なあの煌月の総長……



「……て考えてるんだけど……」



……この、真っ白な煌月は、壊したくない……


「……るい?」


「……ん?あ、えっと……」


「るいはどう思う?」


葵が怪訝そうに私の顔を覗き込んでくる。


……えっと、

……なんの話してたっけ……



「……ごめん、なんだっけ」


「やっぱり聞いてなかったんだな?」


こくん、と私は頷いた。


呆れ気味に葵はため息をついたあと、


ふいにじっと私を見つめてくる。



「……」



「……葵?」



「……」




なんか……



「……葵?」


「なぁ……」



また、私の顔をじっと見つめてくる。


……ゆっくりと、葵の顔が近づいてくる。



「……」



「……」



葵の吐息が顔にかかる。


「……?」



「……るい……」



かすれた声で私の名前を囁く葵。



……どうしたんだろう。


こんなにじっと見つめて。







「……葵……さっきから……私の顔、なんかついてる?」



「……は?」








……え?