死神執事と、トラブルメーカーな私の話

「怪我をしても意地は変わらずか。強かなもんだな」


「・・・・・・それはどうも」


哨が朝食のパンをちぎりながら肩をすくめる。


「けど行かせないぜ。そんな足で歩きまわられて倒られたらたまったもんじゃないからな」


「それに耐えるのが執事の仕事でしょ」


「主人の体を一番に考えるのが執事の仕事だろ」


哨がハロスを睨む。

鋭い目つきは、いつも彼女の凛々しさと美しさを際立たせる。