死神執事と、トラブルメーカーな私の話

「・・・・・・悪化するぞ、怪我」


「そうなる風だったら、すぐ帰るわ」


「あんたが自分から帰るなんて言うわけないだろ」


「・・・そうね、言わないわね」


「なら行くなよ」


「いやよ」


「・・・・・・足腰立たなくすんぞ」


「その前に逃げるから」


淡々と続く口論がおかしい。

哨のベッドに腰掛け、ハロスは小さく笑った。