死神執事と、トラブルメーカーな私の話

頰に暖かい光を感じる。


哨は目を開けた。


朝日が差し込む部屋の中、椅子に座って本を読んでいるハロスが見えた。

窓からの光を受け、黒髪が淡く光っている。


俯いて目を伏せているハロスは、いつもとは違う美しい静寂の雰囲気を纏っていた。


しばらくの間、ぼんやりとその光景を眺める。



不意にハロスが顔を上げ、目と目が合った。


「・・・・・・なんだ、起きてたのか」